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英検二級完全ガイド

英検2級とは

実用英語技能検定(以下英検) 2級は、一般的には高校修了程度の難易度と言われています。

では、小学生で合格した私の教え子たちは高校修了レベルの英語の力があるのか、というと少し首を傾げてしまいます。

 

あくまで、学校で求められる知識や能力と、英検で必要な知識や能力は似ていますが、少し違うという点も先に認識しておかなければなりません。

 この英検独自の形式や問題傾向にさえ慣れ、必要な知識をしっかりとおさえておけば小学生での合格も決して不可能ではありません。中学、高校生であってもそれは同じことです。

 

英検は2017年に大きく問題改定され、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能をより求められるようになりました。

具体的に言うと、3級、準2級に英作文問題が追加されたのです。(2016年には2級に作文が追加され、準1級の作文も大きく傾向が変わりました。)

 

2級を目指す受験者の多くは、5, 4, 3, 準2級と受かってきたことでしょう。

ここまでスムーズに合格してきた受験者の多くは、急激に難易度の上がった作文(ライティング)やリスニングで足踏みをすることが非常に多いです。

 

また、問題数は語彙などのリーディング問題38、リスニング問題30、ライティング1問の計69問です。 試験時間は110分。合格ラインは約70%と公表されていますが、英検協会は具体的な採点内訳を公表していません。

ライティング問題がどの程度評価されるかは不透明なところもありますが、他のところで46点を取ることをまず目標として持ちましょう。

英検2級の語彙対策

英語の穴埋め問題

2級合格に必要な単語数は、書籍などによっても若干の数字のバラつきはありますが、6000語程度と言われています。 

多いなと感じるかもしれませんが、準2級まで必要な語数は4000語強と言われているので、実質新たに覚える必要があるのは2000語ほどです。

 

ただ機械的に英単語を覚えるのではなく、発音も合わせて正しく覚えましょう。

カタカナ発音で覚えていると、リスニングで大きなハンデを背負ってしまいます。 

英検2級頻出英単語集、のような書籍やアプリも多く世に出回っています。 

別に否定するつもりはありませんが、近年英検は問題を難しくしているように感じています。

 

今までは英検準1級でしか出てこなかった単語が現れるようになってきているためです。昔に出版された未改定の英単語帳等を使って勉強することはあまり推奨できません。

  

 

ではどうすればいいのかというと、過去問を解いて、わからない英単語を徹底的に復習するこの繰り返しでも良いかと思います。

数年分も解けば気づくかと思いますが、毎年のようによく出てくる単語やフレーズが存在するのです。

budget” “civilization” “debt” “estimate” “liquid” “migrate” “religion”などが具体的に挙げられます。

  

 

また、準2級よりも高度な、自然科学に関する語など身近に感じにくい語が増えてくることが特徴的です。

英検は世界的視野や異文化理解、環境保護、男女平等、人格形成などのテーマを長文や作文などで出すことが多く、その傾向は2級を境に如実に高まります。

 

これらのテーマは年齢が低いほど馴染みが薄く、読み解くのに苦労しやすい傾向があるため、日頃からニュースなどを通して様々な見識を深めることがゆくゆくは合格に役立ちます。

英検に合格するためには、過去問を解くことが必要不可欠であることを覚えておきましょう。

英検2級の問われる文法知識

英語の文法

5級、4級、3級、準2級で問われてきた文法知識は、2級になっても勿論必要です。英語は積み上げていく学問なので、基礎がゆらぐと応用はかなり難しいです。

進行形、助動詞、比較級、最上級、完了形、分詞、関係代名詞、受動態、仮定法などの文法事項に自信がなければ、復習することは必要です。

 

2級から新たに登場するの分詞構文や仮定法の応用、付帯状況のwith、高度な時制の応用などは第一部の空所補充問題だけでなく、長文や面接でも出てきます。知識として学んでおくべきです。

というのも、知らないと解けない問題がほぼ毎年のように出題されるためです。

文法を学ぶことは勿論大切なことですが、準2級レベルまでの文法事項がある程度以上定着していて、よく出る熟語や構文、フレーズを丸暗記程度した教え子達は合格していきました。

 

やはり学校のテストと違い4択で、かつ似たような問題を反復して解き続けていると例え小学生でも、

Driving on National Route 176, I saw an accident.

という文を、「国道176号線を運転していたとき、事故を見た」と答えられるようになるのです。 

例え中学生でも、英語が得意ではない学生にとって文法用語を交えて理解することは苦痛でしかないでしょう。

そのため「分詞構文とは…」と学ばせるのではなく、 

 

 

When I entered the room, I saw Tim”

Entering the room, I saw Tim.”

 

When the island is seen from the sky, the island looks like a cat.”

Seen from the sky, the island looks like a cat.”

 

 

など、多くの例文を用いて定着させると良いでしょう。

自然と”ing”や過去分詞を使うことで文をすっきりさせ、美しくさせる表現だと気づいてくれるはずです。

 

接続詞や主語を省略するなどの細かい具体的なルールの説明は、それからで良いです。

少なくとも英検では、ing形や過去分詞を使うという知識さえあれば正解できる問題さえ出題されたことがあります。

 

とにかく多くの英文に触れ、読み、和訳し、自分自身で作らせて書いてみる。

この繰り返しが自然と子供達の文法理解を高めてくれます

  

 

このように、英検2級では今まで中高生が苦手と感じていた文法が多く出題されます。

上記の分詞構文以外にも、主に以下の様な文法は抑えていく必要があります。

 

 

まず一つ目が、使役動詞です。

使役とは「AがBに~させる」といった、主語となる人が、別の人や物に何かをさせる意味を表す文法です。

 

主に使役動詞はletmakehavegetの4つが存在し、この4つの単語は本来の意味とは別に、「~させる」という意味があることも把握しておきましょう。

  

基本的に使役動詞は以下の例文の様な、「主語+使役動詞+目的語+原形不定詞」の語法となります。

 

 

最初は強制的に~させるといった意味合いの強い、makeの解説です。

例:My mother made me study hard.

 

さらに、上記の例文を受動態にすることもできますが、その際は「make+to不定詞」と構造が変わるので注意して下さい。

例: I was made to study hard by my mother.

 

 

次に、比較的自由に~させるといった意味合いのあるletについてです。

  

letはmakeに比べて強制性がなく、自分の意志でなにかしたり、何かをさせてもらいたい時に多く使用されます。 

例:Let me know your favorite subject.

 

 上記のように、軽いノリで「私に教えてよ」くらいのニュアンスで気軽に使用されるケースが非常に多いです。

そのため使役動詞の中でletは最も強制性がなく、自由度が高いことに加え、letと同時に使われる動詞は原形不定詞に限ります。

 

 

3つ目のhaveは、makeよりも強制力がないものの、誰かに~をさせるといった意味合いで使われる使役動詞です。 

具体的に仕事上などで、上司が部下に指示して何かをさせるようなイメージと同じといって良いでしょう。

ただhaveを用いた文の構造はやや複雑で、主に以下のようなパターンがあるので注意してください。

 

1:have+目的語+原形不定詞

My coach has me practice.

上記のパターンは最もシンプルで、makeやletとほとんど大差の無い用法のため、比較的覚えやすいでしょう。

 

 

2:have+目的語+現在分詞

My father has a car waiting for me.

上記の文では、「父は私のために車を待たせてくれています」となります。

 この場合、もちろん車は自分で誰かを待っているわけではなく、「待たされている」ため使役動詞になり、なおかつ現在も待ち続けているため現在分詞waitingと結びつきます。

 

 

3:have+目的語+過去分詞

I had my car stolen.

使役のhaveと過去分詞がセットで使われる場合、英検2級においてはほとんどが使役の受動態です。

特に自分の所有物が何らかの動作を受けた状況を表すケースが多い傾向にあります。

 

  

最後に解説する使役動詞はgetです。

 

大前提としてgetは目的語の後ろに原形不定詞を取りません。

基本的に多くの場合はto不定詞が目的語の後ろに来ます。

例:I got my friend to help me with my homework.

 

このように、makeやhaveとは違い、getは唯一目的語の後ろに原形不定詞を取らない単語です。

また、getはto不定詞以外に、現在分詞や過去分詞を取ることもありますが、意味合いとしてはhaveで解説したものと殆ど変わりません。

 

 

このように、普段の日本語では割と使用頻度が高い使役の用法ですが、いざ英語にするとなかなか難しく、多くの学習者を悩ませます。

しかし、この使役動詞は英検2級ではよく狙われるため、事前に対策を取っておく必要があります。

 

次に英検2級を突破するために必要なことは、目的語に動名詞と不定詞どちらが来るか理解することです。

主に大学受験の参考書にも細かく記載がありますが、英検2級では動詞の目的語に動名詞と不定詞のどちらが来るかを問われる問題が頻出されます。

 

まずは下記の一覧を見て、不定詞と動名詞どちらが目的語になるのか確認をして下さい。

 

【動名詞を目的語に取る動詞】

  • mind
  • enjoy 
  • give up
  • avoid 
  • finish 
  • escape 
  • put off
  • stop
  • deny 
  • admit
  • consider
  • practice
  • miss

上記の動詞は、目的語を取る際に必ず動名詞になります。

 

そのため、文法の穴埋め問題などで、以下のような問題が出た場合は即答できるようにしておく必要があります。

 

例:I finished(  )my homework.

A:do

B:to do

C:doing

D:done

  

この場合動詞がfinishなので、目的語の位置には必ず動名詞が来ます。

そのため、上記のような穴埋め問題は、doの様々な活用形が選択肢にあり複雑に感じますが、空欄の前の動詞に注目して問題を解くと、一瞬で突破することができます。

 

 

【不定詞を目的語に取る動詞】

  • agree
  • determine
  • expect
  • fail 
  • hesitate
  • manage
  • mean
  • pretend
  • refuse
  • yearn 


一方で、上記の動詞は目的語に不定詞(to do)を取ります。

 

 

実際の問題では、以下のような形式で出題される傾向があります。

  

例:I expect(  )camping during summer vacation.

A:go

B:to go

C:going

D:goes

  

上記の例文の答えはBのto goであり、動詞がexpectであることを確認できたら瞬時に、目的語には不定詞が来ると反射的に応えられるようにしておく必要があります。

 

また英検2級の学習者の多くが疑問に思うポイントとして、動名詞と不定詞のどちらを取るか規則性はないのか」、「見分け方はないのか」等があげられます。

 

そして実は、この動名詞と不定詞に関して、一概にとは言えませんがある程度の規則性は存在します。

 

具体的には動名詞を取る場合は、現在起こっている物事に対して目的語が来る一方で、不定詞の場合はこれから先に起こりうることが目的語に来る傾向が強いです。

例えばmind、stop、enjoy、give upなどは、今現在なにか起こっており、その動作において気にする、やめる、楽しむ、諦めるなどといった動作が生じています。

 

一方でagree、refuse、expectなどは、今はまだ動作を行っていないが、この先起こりうることに対して、賛成する、拒否する、するつもりであるといった意味合いを持ちます。

全てが上記の方法で見分けられるわけではありませんが、ポイントとしてある程度動名詞は現在の行動、不定詞は未来の行動として見分けることができます。

 

 

【不定詞と動名詞で意味が異なる動詞】

  • forget 
  • regret
  • remember
  • try

 

上記の動詞は、文法的な観点でいうと後ろに動名詞、不定詞どちらも来ることがあります。

ただ、動名詞と不定詞どちらが来るかによって意味が大きく異なります。まずは以下の例を見てみて下さい。

 

例:forget doing(~したのを忘れる)forget to do(~するのを忘れる

 

  remember doing(~したのを覚えている)remember to do(~するのを覚えている

 

上記の例のように、動名詞と不定詞の両方を目的語に取る動詞は、動名詞の場合過去の事、不定詞の場合未来のことに焦点が向けられます。

 

例えばforget doingの場合、現在を時間軸の起点にした際、それよりも過去に何かをしたことを忘れています。

一方でforget to doの場合、同じく現在を軸にしてみた時、これから先の未来に、何かをするのを忘れるという意味合いになります。

  

このように動名詞、不定詞の両方を取る動詞は、動名詞=過去のこと、不定詞=未来のことと覚えておけば実際のテストの際に、間違いを最小限に留めることができます。

英検2級の長文対策

形式としては準2級の難易度を少し上げたものです。ポスター問題がなくなり、空所補充長文問題2題、メール問題、ストーリーを読む問題2題の計5題3種類です。 

残念ながら多くの私の生徒達は間違った、非効率的なやり方で解いている場合が多々ありました。

 

問題文を先に読み、そこで出てきた英単語を本文中から探し出して線を引き、その付近にある文と選択肢の文が似ているかどうかで選ぶ、というものです。

彼らはほとんど本文を読まずに、まるで「ウォーリーを探せ」のようにただスキャニングしていただけなのです。

 

これまではその手法で高得点が取れたかもしれませんが、2級は指示語を混ぜたり、あえて迂遠な表現を使っていたり、文脈から読み取る問題があったりと、文全体をしっかり読まないと解けないように難易度が上がっています 

お子様にそのような癖があるのかを把握し、あるならばまずそれを止めさせることから始めましょう。

 

また、これまでの級との大きな違いは、化学物質や遺伝子、民族や地域などの固有名詞がより多く登場し、また研究結果や実験内容などの引用が多く登場する点です。

 読んでいるうちに混乱してしまう場合は、学校で国語の問題を解く時と同じように、日本語でメモをし、整理しながら読み解いて練習していきましょう。

   

段落毎に、誰が、いつ、何をしたのかを考えながら線を引き、書き込みをしながら理解していくことも良い練習になります。

繰り返し練習をすることで、何も書き込まずとも、内容をスムーズに読み取れるようになるはずです。

読むスピードが遅いため、5題の長文をスムーズに読めず、作文に十分な時間をかけられない生徒もいました。 

そういった生徒の多くは、

 

Would you like to come to school and talk about your job?

のような文に出会ったとき、頭から一度全て読み、頭の中で、

「あなたの仕事について話す、そして、学校へ来たいですか?」後ろから日本語へと変換していることに私は気がつきました。

   

別にこれが間違っているとは言いません。

英語と日本語の、言語としての語順上、基本的に後ろから和訳すれば正しい日本語になります。 

学校で教えられている先生方もそう子供達へ指導なさっていることでしょう

 

正しいのですが、お気づきでしょうか。

これでは一文毎に往復して戻ってしまっていることに。

 

英検の長文問題は、精読問題でも和訳問題でもありません。

内容をおおざっぱでも良いので把握し、質問に合う答えを4つの中から選ぶだけで良いのです。

 

 

つまり、 

「来たいですか、学校へ、そして、話す、仕事について」

 

と、英文を読みながら順番にぶつ切り和訳していっても、日本語ネイティブである我々は文の大筋を掴むことは可能ですよね。

  

日本語は英語と違い、語順がある程度ぐちゃぐちゃになっていても理解できる言語と言われています。

その言語構造的な強みを活かし、頭から読むことがオススメです。

勿論、時間内に解き終わるのであれば一文を二度読んでも構わないでしょうが、英検2級で一番時間をかけるべきは作文であることは、配点からしても明白です。 

長文を早く読む練習は、今後如何なる試験にも活きてくるため、少しずつ矯正していきましょう。

 

英検の公式HPでは各1年分(3回分)の過去問が掲載されています。1次試験の問題を解く練習をしたい方はぜひ活用してみてくださいね。

 

英検2級の1次試験(筆記とリスニング)の過去問はこちら

英検2級対策(1次試験)のまとめ

今まで述べてきたことをまとめると、

 

・過去問は必須

・文法は理論だけではなく例文と共に

・長文は頭からぶつ切り和訳を

 

の3点です。

また、第二部やその他細かいコツはご紹介しきれませんでしたが、とにかく多く問題をこなすことで見えてくるものはあるかと思います。

諦めずにコツコツと頑張りましょう。

 

そして、リスニングや作文、さらには二次試験で待っている面接試験などには、後編で改めてお話させていただきたいと思います。

この記事が、少しでも多くの英語学習者や保護者の方々の役に立てば幸いです。

 

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