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英検2級合格 面接対策マニュアル

実用英語技能検定(以下英検)の3級以上には、二次試験(面接試験)があります。

これは試験官と1対1(1級の場合は2対1)で行われる形式で、全て英語で受け答えをする試験です。

一次試験を合格した受験者のみが受けることができ、どの級でも一次試験と比べ合格率が高いです。

しっかりと対策していけば、一次試験を合格できた実力があるなら心配無用でしょう。

不吉な話ですが、万一落ちてしまったとしても、1年間は一次試験免除が可能です。

仮に失敗しても次の回でチャレンジすることだってできます。気負い過ぎず適度な緊張感で試験に臨めると良いですね。

この記事では、英検2級の面接試験に注目し、細かな受け答えのコツ、合格に必要な点数などを解説します。

1. 面接の形式

英検の面接のポイント

試験自体は7分ほどの短いものですが、

・入室

・簡単な会話(アイスブレイク)

・カードに書かれた文章を黙読

・黙読したものを音読

・Question1~Question4(以下Q1~Q4)の設問に答える

・退出

と6つのステップがあります。

また英検2級の面接試験の配点は、音読5点、Q1は5点、Q2のみで10点、Q3, 4は各5点、態度点(Attitude)3点の計33点満点で、合格点はおよそ61%であると言われています。

少し余裕をもって20点以上取れるように練習をしましょう。

また、態度点と聞くと、礼儀正しくすれば3点もらえると勘違いする受験者がいますが、礼儀正しく受け答えすることは当たり前です。

そこを評価されることに期待すべきでないでしょう。

あくまでこの点数は礼儀正しい良い子であるのか、という観点ではなく英語を用いてコミュニケーションをする意欲はあるかという観点で評価されます。

自信がなくても、恥ずかしくても、相手の顔を見ながら大きな声でハキハキと話し、意欲を面接官へ伝えましょう。

面接試験において一番気をつける点は、発音や内容も大切ではありますが、声量黙らないことの二つです。

この二つが欠けてしまうと、単純に面接官が評価できず、部分点すら望めないためです。

2. 具体的な注意点

英語の複数形

入室段階から、試験はすでに始まっています。

まずノックを3回した後、少し扉を開け、

 

May I come in?

と入ってもいいか確認をとります。

 

いきなり扉を開けてもいいのか、と思うかもしれませんが、試験会場は広く隣の部屋でも同じように試験が行われています。

扉越しの声はほとんど通りません。

 

基本的に係の方から事前に入出許可が下りてから試験に挑むので、扉の前でひたすら待っている必要はありません。

そもそも、大きな声で失礼します!と言って入室し合格した教え子もいました。

いつもの癖なのでしょうね。あまり気負いせず、伸び伸びと挑戦して下さい。

 

入室後はしっかりと、

 

Hello!

と大きな声で挨拶しましょう。

 

コロナウィルス対策の影響で、全ての人間がマスク着用義務のものと試験が行われます。

ただでさえ緊張して声量が落ちてしまいがちな状況に、マスクで声が曇るというハンデまであるのです。

いつもの3割増しは心掛けましょう。

 

 

Hello. May I have your card, please?

と受験カードを求められるので、

 

Here you are.

としっかり受験カードを手渡しましょう。

 

Please have a seat.

と席を勧められた後、礼を言って着席します。

 

May I have your name, please?

と名前を聞かれたら、

 

My name is Taro Yamada.

としっかりハキハキと答えましょう。

 

 

その後、

“Ok. Mr. Yamada. How are you today?”

“This is the 2nd grade test, is it ok?”

“How old are you?”
“Do you play sports?”

“How did you come here today?”

“What did you do last night?”

“Please introduce yourself.”

 

といった簡単な確認や日常会話が行われます。

これはアイスブレイクといって、あくまで受験者の緊張を解きほぐすため、面接官が自身の用紙に必要事項を記入する時間稼ぎのために行われるものです。

態度点には響くでしょうが、多少口ごもっても気負わないようにしましょう。

 

緊張で頭が真っ白になってしまった、面接官が何を話しているのかわからなかった、という場合は素直に聞き返しましょう

一回聞き返すくらい失礼なことではありませんし、そこで黙って俯いしまっては、何もわかっていないなと誤解されてしまいます。

 

Sorry? Could you say that again?” (Could you repeat that again? でも良い)

と聞き返すフレーズは丸暗記しておきましょう。

 

簡単な会話のあと、問題カードを渡されます。

 

Please read the passage silently for 20seconds.

と言われたら、黙読をします。

 

黙読時には、頭から全て読むのではなく”so” “by doing so” “in this way”という接続副詞を探し、場所を覚えておきましょう。

これらのキーワードの前の文がQ1の答えになるためです。

 

準2級ならこれだけで問題はありませんでしたが、2級はさらに”such”, “this”, “these”のような指示語も見つけ出す必要があります。

 

Q1の回答に「そのような~によってです」と指示語を含めて答えても、減点対象となるためです。

キーワードの2つ前の文から、指示語が何を指しているのかを見抜いておく必要があります。

 

Q1の答えは複雑ですが、事前に答える内容に当たりをつけておくことで、冷静に返事することができるでしょう。

英検面接問題は全て型が決まっており、こう聞かれたらこう返す、というものが存在します。

形式を知り、しっかりと準備することが合格への最初の一歩となるのです。

 

 

その後は音読です。

Please read the passage aloud.

と指示されます。

例え発音に自信がなくても、読めない単語が混ざっていたとしても途中で止まらず、大きな声で最後まで読み切りましょう。

Q1は、基本的に”Why~?” か” How~?” で尋ねられます。

Whyで聞かれれば”Because~.”と答えましょう。

残りはキーワードの前の文を読みつつ、指示語を置き換えるだけですが、その時主語を代名詞に置き換えることも忘れないよう意識することも必要です。

 

Howで聞かれればBy~ing…の形で、主語を省略して読みます。

指示語の置き換えも無論必要です。これさえできれば満点が取れます。

 

模範解答例を参考に型を学びつつ過去問に多く触れましょう。

毎度似たような形式が問われていることに気づくかと思います。

Q2は、3コマ漫画を見て時系列順に説明する問題です。

受験者は20秒間考える時間をもらえますが、準備なしで挑めばかなり苦戦することは間違いありません。

動きだけでなく、吹き出しや表情などを読み取りつつ答えなければならないためです。

この問題のポイントは、


1コマ2文で答えること。

左から右に答えること。

全て過去形、もしくは過去進行形で答えること


の3点です。

このポイントを押さえることができれば、準2級のQ2とほぼ同じようにできることでしょう。

1コマ目は指示された文と”A said to B.” の形式に則って答えましょう。

One day, Mr. and Mrs. Oda moved into a new house outside the city.
Mr. Oda said to his wife, “We finally have a garden.”

2コマ目からは状況に合わせた返事が必要です。

何かを提案しているなら、”A suggested that …

心配しているなら、”A was worried about …

楽しみにしているなら、”A was looking forward to…ing…

のように、吹き出しに対してよく使う表現は大凡決まっています。

ポイントをしっかりと意識しつつ、過去問を繰り返し解きましょう。

Q4, 5は個人的な内容を英語で尋ねられる形式です。

“Some people say that young people today do not show enough respect to elderly people. What do you think about that?”

“These days, many people spend their vacations abroad. Do you think taking vacations abroad is better than taking them in Japan?”

以上のような賛成か反対かを問う質問(Q4)と、Yes/No Question(Q5)です。

どちらも2文以上で答えることが求められていますが、そもそも日本語でも深く考えたことが無さそうな質問が毎年聞かれます。

ここまで来ると英語の力云々ではなく、思考力や意見を簡潔かつ速やかに答える力が求められていることにお気づきでしょう。

準2級までの個人的な意見を求める質問と異なり、2級からは一般論を交えつつ自分の意見を述べなくてはなりません。

Q4の答えで、

「私はお年寄りに椅子をよく譲るので、そうは思いません。」

と述べたところで評価は全くされないのです。

最も避けなくてはならないことはとにかく、答えが思い浮かばず黙ることです。

何でも良いので、最悪嘘でも一単語でも良いので何かを言いましょう。

黙ってしまうと、0点となり次の問題へ飛ばされてしまいます。

何か口に出すということが面接において一番大切です。

また、誤解を恐れずに言うと英検面接試験において嘘も方便です。

別に海外旅行に興味がなくても、

People can learn about other cultures by going abroad.

と答えても良いのです。

面接試験ではとにかく話すことが求められます。時には考える時間を稼ぎたい、相手が何を質問したいのか確認するために、もう一度聞き返すことも必要になってくるでしょう。

先の聞き返しフレーズを丸暗記し、とにかく無言の時間を作らないようにする作戦を事前にたてておくことが、本番での心のゆとりに繋がるかと思います。

全ての質問が終わると面接官から、

You may go now.

と、退出の許可が下りるので、

Thank you.

としっかり礼を述べてから退出しましょう。

面接試験はこれで以上です。

最後に

今まで述べてきたことをまとめると、

・大きな声でハキハキと

・決して黙らない

・嘘も方便

の3点です。

母国語でない言葉を使って、初対面の大人と、しかも自分を評価しようとしてくる人と一対一で話すことは大人でも緊張することです。

緊張と恐怖で頭が真っ白になることもあるでしょう。

どうすれば緊張しなくなるのか、という必勝法は存在しないと思います。

我々にできることはただ、本番に向けて準備をし、練習をし、当日普段の力が出せるようコンディションを整えることだけだと思います。

しっかりと努力し準備すれば、2級合格は決して到達不可能な目標ではありません。

受験者の皆様を応援しています。

この記事が、少しでも多くの英語学習者や保護者の方々の役に立てば幸いです。

Takashi
Takashi

TOEIC980点、VERSANT69点。

外資系製薬会社で4年間、翻訳家として勤務。その後、カナダ・オーストラリアへのワーホリを経験。現在は翻訳家、英語講師、ライターとして活動中。

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