HOME » 英検2級と準2級の差は?突破のカギはライティングとリスニング!
一般的に高校卒業程度のレベルと言われる英検2級は、多くの英語学習者が目指すラインの一つです。
しかし実際英検2級の難易度はどれほど高いのか、準2級と比べて合格率などどの様な違いがあるか気になる人も多いでしょう。
そこで今回は、英検2級の問題構成や突破のポイントなどを、準2級と比較しながら徹底解説していきます。
まず最初に、英検2級と準2級のレベルの差を合格率とTOEIC換算スコアの観点から見ていきましょう。
英検の合格率は2015までしか公開されていませんが、その後の合格率もそう大きく変わらないことが予想されるため、2010年から6年間公開されていた合格率を参考に、レベルの違いを解説します。
【合格率】
2級:25.4%
準2級:35.8%
上記の通り準2級と比べて合格率が10%ほど減少しています。
英検の各級の間を見ても、およそ10%前後の減少が平均であるため、準2級から2級にかけて極端にレベルが大きく上がるわけではありません。
しかし、単語数が増えたり根本的に高い英語力が求められる2級では、ある程度の学習期間が必要となります。
TOEICのスコアに換算した場合は、以下の数値となります。
【TOEICスコア換算】
2級:527
準2級:402
準2級と比較すると、2級では100点強のスコアアップが見られます。
一見すると大きくレベルが上っているようにも見えますが、TOEICの場合400~600点の間では少し学習時間を増やすことで比較的簡単に点数を上げることが出来ます。
そのためTOEICの点数に換算したとしても、合格率のデータ同様に、難易度が急激に上がっていることは無いと言えます。
英検2級と準2級の間に難易度の差が生じる理由として、ひとつひとつの問題のレベルが上っていることが上げられます。
準2級のリーディングパートの問題数が36問であることに対し、2級の問題数は38問とそこまで大きく数に違いはありません。
しかし一方で、準2級のテスト時間が75分であることに対し、2級では85分と10分間テスト時間が多くなっています。
つまり、ひとつひとつの問題のレベルがあがり、問題にかかる時間が増えているため、問題数に違いがなくても英語力自体が向上していないと2級を突破することは難しいと言えます。
また、後ほど詳しく解説しますが長文問題の増加やライティング問題の難易度が上がっていることもあり、小手先のテクニックや知識だけで解ける問題が少なく、根本的な英語力の高さが求められます。
英検2級の合格に必要な単語数は約5100単語です。
一方の準2級は約3600単語であるため、約1500単語の上乗せが求められます。
また単語の意味やタイプも、単なる類義語が増えた、品詞の変化だけでカバーできるものではなく、単純に新しい単語も多く出来ます。
その他にも、consruction(建設)、ancient(古代の)、frezuently(頻繁に)などといった、普段見慣れないものや日常生活で日本語でもあまり口にしない単語も多く目立ちます。
これらの単語は、2級突破の鍵となる長文問題の随所にも多く登場するため、知っている単語の数そのものを向上させないと終盤の長文問題も苦しくなってくるでしょう。
英検2級と準2級の決定的な差は、長文問題の割合です。
準2級では長文読解力を求められる問題が13問だったことに対し、2級では18問と5問ほど増えています。
また、2級のリーディング問題は合計38問のため、長文読解の割合が約50%となっています。
つまり、2級では最初の大問1(20問)である短文の語句空所補充問題以外、全てで長文読解が求められます。
そのため、文法の知識や品詞変化、などのテクニックだけで攻略することが難しく、複雑な長文を理解するための読解力が非常に重要と言えます。
さらに読解力を求められる文章ひとつひとつの量も増えているため、単なる英語力以外にも集中力、終盤までスムーズに問題を解き続けるスタミナも必要でしょう。
試験時間も85分と長いことから、日頃の勉強であえて大きな負荷をかけ、多くの長文に触れることを推奨します。
単語数の増加と長文問題の割合以外に、2級突破の鍵を握るのがライティングとリスニングです。
特にライティングは題材の専門性や、指定単語数の増加などから、準2級と比べて極めてレベルが上っています。
まずは過去に出題された2級と準2級のライティング問題を見て下さい。
2級
It is often said that restaurants and supermarkets should try to reduce the amount of food that they throw away. Do you agree with this opinion?
準2級
Do you think it is a good idea for people to have a car?
上記を見て分かる通り、2級で出題されるライティング問題自体が非常に長くなっています。
また場合によっては専門的なことを問われ、自分の考えや意見だけではなく、その分野の知識が無いと正解を導けないケースもあります。
特に上記の問題だと、thatを使った名詞の修飾など文法的に難しい表現が使われています。
そのため、長い文章を読解する力が無いと、そもそも何を聞かれているのかが理解できません。
さらに指定単語数も80~100語となっているため、自分の考えや結論だけを端的に書いていても文字数が足りなくなるでしょう。
表現方法のレパートリーや、一つの結論に対してより多くの根拠や理由を書くなど、文章全体の量を向上させる力も求められてきます。
先述でも触れましたように、知っている単語数が少ないとライティングで指定単語数に達せず、テスト終盤で時間がない中どうにか文章量を増やそうと焦ることも考えられます。
知っている単語の数はもちろん重要ですが、canをbe able to、continueをkeep onなど、同じ意味を持つ単語でも、語数の多い表現を使用するなどの工夫も必要となります。
2級と準2級を比較した際、リスニングの傾向も大きく変わります。
準2級の会話理解問題が20問であったことに対し、2級では15問と減っています。
そのかわり、2級では物語文、説明文への理解力を問う問題が5問増えています。
会話文の問題であれば、ある程度流れを理解することで多少わからない部分をカバーし正解を導くことも可能です。
しかし、物語文や説明文の場合、はじめから終わりまでの流れを一貫して理解していないと、問題で聞かれている正解を探すことが非常に難しくなります。
そのため、物語文、説明文の問題が増えた2級の場合、リスニングにおいても冒頭から最後までの情報を整理し、答えとなる部分を的確に探し出す能力が準2級よりも求められます。
放送回数も1回だけとなっているため、設問を先に目を通し、ある程度問題文を予測し応えられる余裕を持って試験に挑むことが望ましいです。
英検2級は準2級と比べてそこまで問題数が変わりませんが、全体的にレベルが上っていること、より長文読解能力や専門知識などが重要な点では、準2級よりもより高い英語力が求められていると言えます。
特にリーディング問題に関しては、全体のうちの約半分が長文読解であったり、リスニングパートでは会話文の問題が減っていることもあり、知識やテクニックだけで突破することも非常に難しいと言えます。
そのため英検2級突破を目指すのであれば、知っている単語数を増やし、根本的な長文読解力を高めるような学習をしましょう。
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