HOME » 英検準1級合格完全ガイド【作文対策】書き方のコツや評価ポイントとは?
実用英語技能検定(以下英検)の3級以上には、1次試験に英作文が出題されます。
出題されるのはたったの1問に過ぎませんが、配点はなんと全体の3分の1をも占めるためとても重要なものです。
単語や長文、リスニング問題が仮に満点だったとしても、作文が0点では合格不可能なのです。
英検受験者、特に低年齢ほど英文で書くという行為に慣れておらず、どうしても必要最低語数である120語に届かない、どういう形式で書いていいのかわからない、そもそも単語が書けない、
アイデアが浮かばないなど多くの質問を教え子から受けてきました。
この記事では、英検準1級の作文にのみ注目し、細かな書くコツ、評価されるポイントや避けるべき表現などを解説します。
多くの英検受験者にとって、作文は大きな関門であることは事実でしょう。
作文において一番大切なことは、トピックに合わせた内容を最後まで書ききることです。
問題形式は、
“Agree or disagree : Japanese companies should hire more foreign workers.”
POINTS
・Aging population
・Costs
・Cultural differences
・Globalization
以上のような質問に対して、2つの理由と共に80~100字で答える形式です。
3級や準2級と違い、理由を考えるうえで参考となるPOINTSも問題文と共にありますので、参考にすると良いでしょう。
それらの観点はあくまでヒントであるため、無視しても問題はありません。
英検にチャレンジする生徒やその保護者の方々は、120~150字なんて、そんな長い英作文できるんだろうか、と心配されているかと思います。
英検の作文には部分点が存在することを念頭におき、とにかく書ききることを最初の目標としましょう。
スペルミスがあっても、文法エラーがあったとしても、最後まで書ききった生徒は皆、ある程度は点数をもらえています。
また過去に、最後まで書ききれずに提出した生徒がいましたが、換算点で300点強もらえていました。
逆に150文字ぴったり書いた生徒でも、テーマがそぐっていなければ容赦なく0点と評価されている生徒も見たことがあります。
作文は「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの観点から評価されており、これまで学んできた単語や文法事項を使って文を組み立てることができれば十分に高得点を狙えます。
Q “Agree or disagree : Japanese companies should hire more foreign workers.”
・意見
“Hiring foreign workers can solve a lot of problems in Japan’s aging population, but the costs and cultural differences bring more unique problems.”
・理由1
“It is costly to hire foreign workers for many reasons. In a lot of cases, bringing in foreign workers to fill existing positions requires special training, language classes, and immigration-related expenses. On top of this, due to the high turnover rate often seen with immigrant workers, these costs can quickly add up over time.”
・理由2
“In addition to financial reasons, many companies have difficulty with foreign workers acclimating to cultural gaps they meet when moving to Japan. It is not only miscommunication from language differences that can cause problems, but cultural differences can also result in workers being unable to adjust and ultimately have to leave the company.”
・結論
“There are many advantages to having foreign workers, but the costs of hiring from outside Japan may outweigh the benefits.”
上の形は一例ですが、意見を述べるときは2級までと同じようにいきなり書き出すのではなく、前置きをいれましょう。
文字数を稼ぐだけでなく、よりスムーズに理由へと繋がるためです。
定型句や便利な表現パターンを覚えておくと、より上手な導入文ができるでしょう。
今回は文字数の都合で割愛しましたが、意見の後に、
“I have two reasons to support my opinion.”
と加えることもお勧めです。
意見、二つの理由、結論という構成は押さえておきましょう。
英検協会もこの構成を推奨していますし、構成が整っているだけでもある程度以上の点数をもらえます。
理由を書く時に気をつける点は、ただ良い、便利だと書くのでは内容が薄く、評価されにくいです。
何故良いのか、何がどう便利なのか具体例を交えて書けるように練習をしましょう。
過去問を分析すると、これまでの問題は「世界的視野」、「異文化理解」、「環境保護」、「平等と差別」、「人格形成」がポイントになっていたように思います。
広い視野を持ち、異文化を否定から入るのではなく理解しようと努め、地球環境を守ろうと意識し、人種男女差別なく平等であろうとする人間性や倫理観が求められています。
これはあくまで作文のテストであるので、自身の考え方を述べるというよりも、良い評価をされるような内容を意識して書けるよう、最初は模範解答例を丸写ししても良いので、便利な表現やフレーズ、そのテーマに沿ったアイデアを学ぶことが大切でしょう。
作文は決して英語の力のみでどうにか切り抜けられるようなものではなく、様々な能力や知識が複合的に必要なものです。
根気良く取り組みましょう。
作文を書く時に気をつけるべき点の1つは、自分の主張に一貫性を持つことです。
例えば、
“Today, some companies allow their employees to wear casual clothes like jeans or T-shirts. Do you think the number of such companies will increase in the future?”
という問題が出題された場合、
“I think more companies will let their employees wear casual clothes. Companies do not want their employees to feel a lot of stress at work. If employees are allowed to wear casual clothes in the office, they will feel more comfortable.
Wearing suits makes employees look more formal and gives a good impression. Therefore, it is sometimes better to wear them.”
のような、スーツを着るべきなのか、そうではないのか一貫性が見えない作文は当然減点されます。
また、”kimodameshi”や”takoyaki”など日本独特で英語にすることが難しい語をローマ字で使うことは減点対象となります。
英検協会は、作文で日本語を使う場合、日本語が分からない人にも理解できる内容にしなくてはならないと採点基準を発表しているため、使わない方が無難でしょう。
繰り返しますが、最も重要なことは最後まで書ききることです。
今までの教え子達は、文法ミスがあろうと、スペルミスや大文字小文字、カンマやピリオドにミスがあったとしても、しっかりと書ききれた生徒の多くは750点中550点以上取得してきました。
一番避けなければいけないことは、書き終わらないことであるという認識は必ず持っておきましょう。
今まで述べてきたことをまとめると、
・構成をしっかりと
・一貫性を持って具体的に
・最後まで書ききる
の3点です。
今まで英文を書いてきたことがない受験者にとって、英作文を書くということはとても高い壁であるということは言うまでもありません。
筆が止まってしまうこともあるでしょうし、アイデアが出ても英語に直せないということもあるでしょう。
最初から自分の思ったことをそのまま英語に翻訳することは恐らく不可能です。
自力で英語に直せそうなシンプルな理由と文を考え、英語に置き換えてみるという練習を繰り返し、それが難しいなら様々な模範解答例を書き写して、使えそうなフレーズや熟語、単語を盗むという練習が必要不可欠です。
しっかりと努力し準備すれば、準1級合格は決して到達不可能な目標ではありません。
受験者の皆様を応援しています。
この記事が、少しでも多くの英語学習者や保護者の方々の役に立てば幸いです。
TOEIC980点、VERSANT69点。
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