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実用英語技能検定(以下英検)の3級以上には、二次試験(面接試験)があります。

これは試験官と1対1(1級の場合は2対1)で行われる形式で、全て英語で受け答えをする試験です。

 

一次試験を合格した受験者のみが受けることができ、どの級でも一次試験と比べ合格率が高いです。

しっかりと対策していけば、一次試験を合格できた実力があるなら心配無用でしょう。

不吉な話ですが、万一落ちてしまったとしても、1年間は一次試験免除が可能です。

仮に失敗しても次の回でチャレンジすることだってできます。気負い過ぎず適度な緊張感で試験に臨めると良いですね。

この記事では、英検準1級の面接試験に注目し、細かな受け答えのコツ、合格に必要な点数などを解説します。

1. 英検準1級の面接形式は?

試験自体は8分ほどの短いものですが、

・入室

・簡単な会話(アイスブレイク)

・カードに書かれた4コマ漫画を黙読

・漫画を説明

・Question1~Question4(以下Q1~Q4)の設問に答える

・退出

と6つのステップがあります。

また英検準1級の面接試験の配点は、ナレーション15点、Q1~4は各5点、態度点(Attitude)3点の計38点満点で、合格点はおよそ68%であると言われています。

少し余裕をもって23点以上取れるように練習をしましょう。

また、態度点と聞くと、礼儀正しくすれば3点もらえると勘違いする受験者がいますが、礼儀正しく受け答えすることは当たり前です。

そこを評価されることに期待すべきでないでしょう。

あくまでこの点数は礼儀正しい良い子であるのか、という観点ではなく英語を用いてコミュニケーションをする意欲はあるかという観点で評価されます。

自信がなくても、恥ずかしくても、相手の顔を見ながら大きな声でハキハキと話し、意欲を面接官へ伝えましょう。

面接試験において一番気をつける点は、発音や内容も大切ではありますが、声量黙らないことの二つです。

この二つが欠けてしまうと、単純に面接官が評価できず、部分点すら望めないためです。

2. 具体的な注意点

質問する人

入室段階から、試験はすでに始まっています。

 

まずノックを3回した後、少し扉を開け、

May I come in?

と入ってもいいか確認をとります。

いきなり扉を開けてもいいのか、と思うかもしれませんが、試験会場は広く隣の部屋でも同じように試験が行われています。

扉越しの声はほとんど通りません。

基本的に係の方から事前に入出許可が下りてから試験に挑むので、扉の前でひたすら待っている必要はありません。

そもそも、大きな声で失礼します!と言って入室し合格した教え子もいました。

いつもの癖なのでしょうね。

あまり気負いせず、伸び伸びと挑戦して下さい。

入室後はしっかりと、

Hello!

と大きな声で挨拶しましょう。

コロナウィルス対策の影響で、全ての人間がマスク着用義務のものと試験が行われます。

ただでさえ緊張して声量が落ちてしまいがちな状況に、マスクで声が曇るというハンデまであるのです。

 

いつもの3割増しは心掛けましょう。

Hello. May I have your card, please?

と受験カードを求められるので、

Here you are.

としっかり受験カードを手渡しましょう。

Please have a seat.

と席を勧められた後、礼を言って着席します。

May I have your name, please?”

と名前を聞かれたら、

My name is Taro Yamada.

としっかりハキハキと答えましょう。

その後、

“Ok. Mr. Yamada. How are you today?”

“This is the grade pre 1 test, is it ok?”

“How did you come here today?”

“What did you do last night?”

“What do you do?”

“Please introduce yourself.”

“Why do you study English?”

といった簡単な確認や日常会話が行われます。

これはアイスブレイクといって、あくまで受験者の緊張を解きほぐすため、面接官が自身の用紙に必要事項を記入する時間稼ぎのために行われるものです。

態度点には響くでしょうが、多少口ごもっても気負わないようにしましょう。

緊張で頭が真っ白になってしまった、面接官が何を話しているのかわからなかった、という場合は素直に聞き返しましょう

一回聞き返すくらい失礼なことではありませんし、そこで黙って俯いしまっては、何もわかっていないなと誤解されてしまいます。

“Sorry? Could you say that again?” (Could you repeat that again? でも良い)

と聞き返すフレーズは丸暗記しておきましょう。

3. 英検準1級のナレーション問題のポイント

英語の発音

簡単な会話のあと、問題カードを渡されます。

1分の準備時間の後2分間でカードに載っている4コマ漫画を説明しなさい、と出題されるナレーション問題ですが、これが全問題の中で配点が最も高いです。

また、今までになかった時間制限も登場するため、日頃から2分で言い切れるよう抑揚やスピードも意識して挑む必要があります。

しかし、この難しいナレーション問題にもコツやポイントはあり、しっかり押さえておけば一定以上の得点を狙うことができます。

このナレーション問題のポイントは、

・過去形、もしくは過去進行形で答えること。

・各コマ2~3文で答えること。

・時、場所、動作、吹き出し、表情から読み取れる感情をしっかり描写すること。

・直接話法ではなく、間接話法で答えること。

の4点です。

このポイントを押さえ、かつ便利な定型句さえ押さえておけば2級の3コマ漫画問題とそこまで大きさ差はありません。

また、4コマ漫画の構成は基本的に決まっており、

  1. 現代社会にありがちな問題が発生する
  2. それを解決しようと主人公が動き出す
  3. 一見問題が解決したかのように見える
  4. しかし、その解決策そのもののせいで新たな問題が発生する

という一連の流れは毎年同じです。

1分間の準備時間の間に、主人公は誰なのか、それぞれのコマで誰が何をしているか流れを確認しておきましょう。

1コマ目の特徴と対策

1コマ目では、多くの場合、誰かが主人公に本や記事、グラフを見せることが多々あります。

その場合は、

 

主語 showed 人 物 that said …

の定型句がオススメです。

 

問題カードに指示された文と、上の定型句をうまく使って答えましょう。

 

“One day, a mayor was talking with a staff member in his office at city hall. (指示された文)

The staff member showed him a graph that said that the demand for clean energy was rising, and she told him that the city needed to do something.” (女性が主人公にグラフを見せている)

 

ここで気をつけることは、2級のように直接法で答えないことです。

 

つまり、

“And she said to him “We need to do something.””

では準1級レベルの表現としてみなされず、評価されないのです。

2コマ目・3コマ目の特徴と対策

2コマ目からは登場人物の表情から感情を想像し、説明に加える必要がでてきます。

 

主語 looked ~~ as 主語 動詞…

 

の形を意識するとスムーズに文を組み立てられますので、定型句として丸暗記してしまいましょう。

 

“He looked pleased as he saw that his parents were enjoying the opportunity to spend time with their grandchildren. “

“He was pleased to see that…”

と不定詞を用いても良いでしょう。

4コマ目の特徴と対策

4コマ目では、必ず好転していた事態がひっくり返り新たな問題が浮上します。

そのため、”however” という接続副詞がぴったりと入ります。

 

“A few months later, however, the man’s wife told him that she missed city life as they were sitting at the table.”

 

また、4コマ目はどうしてもコマから読み取れる情報が少なくなる場合が多く、そのため答えも短くなってしまいがちです。

 

それを避けるためにどこで話しているのか、話者はどのような表情をしているのかしっかりと描写しましょう。

4. Q1はナレーション問題の続き

安心している女性

Q1はナレーション問題の続きであり、もしあなたが4コマ目の人物であれば、どのようなことを考えますか、と質問されます。

基本的に新たな問題が生じてしまっている状態であるので、後悔していると述べると簡単です。

 

答えは必ず”I’d be thinking that ” と仮定法ではじめ、”should have+過去分詞”、”could have+過去分詞”といった後悔を表す表現を使いこなせるよう練習しましょう。

 

I’d be thinking that maybe I’d asked too much of my wife. I should’ve thought more about how this lifestyle would affect her.”

 

上記の答えは一例ですが、~~すべきだったなあと考えると思います、形で答えるとシンプルで良いでしょう。

5. Q2~Q4は意見や考え方を英語で尋ねられる

Q2~Q4は、あなた個人の意見や考え方を英語で尋ねられる形式です。

“Do you think that more people in Japan will be interested in having careers in agriculture?”

“Do people in modern society put enough importance on spending time with their family?”

どれも2文以上で答えることが求められていますが、そもそも日本語でも深く考えたことが無さそうな質問が毎年聞かれます。

ここまで来ると英語の力云々ではなく、思考力や意見を簡潔かつ速やかに答える力が求められていることにお気づきでしょう。

個人的な意見を求める質問と異なり、一般論を交えつつ自分の意見を述べなくてはなりません。

「私は農業に興味がないので、そうは思いません。」

と述べたところで評価は全くされないのです。

しかし、最も避けなくてはならないことはとにかく、答えが思い浮かばず黙ることです。

何でも良いので、最悪嘘でも一単語でも良いので何かを言いましょう。

黙ってしまうと、0点となり次の問題へ飛ばされてしまいます。

何か口に出すということが面接において一番大切です。

また、誤解を恐れずに言うと英検面接試験において嘘も方便です。

別に自分がどう思っているか等は一切関係なく

“Most people these days are too concerned about making money. So, they only focus on being promoted and spend almost all their time at their workplace.”

と答えても良いのです。

多くの過去問に触れながら、高齢化に関する問題が来たらこのフレーズや単語を使ってこういう意見を述べよう、ストレス社会に関する問題が出たらこう答えようなど、事前に対策を練っておかないと大人でも即答が難しいことでしょう。

最後に

今まで述べてきたことをまとめると、

 

・大きな声でハキハキと

・決して黙らない

・嘘も方便

の3点です。

母国語でない言葉を使って、初対面の大人と、しかも自分を評価しようとしてくる人と一対一で話すことは大人でも緊張することです。

緊張と恐怖で頭が真っ白になることもあるでしょう。

どうすれば緊張しなくなるのか、という必勝法は存在しないと思います。

我々にできることはただ、本番に向けて準備をし、練習をし、当日普段の力が出せるようコンディションを整えることだけだと思います。

しっかりと努力し準備すれば、準1級合格は決して到達不可能な目標ではありません。

受験者の皆様を応援しています。

この記事が、少しでも多くの英語学習者や保護者の方々の役に立てば幸いです。

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