HOME » how long〜の疑問文/現在完了形の使い分け方法とは?
英文法において現在完了形とは、日本人英語学習者の多くを中学時代に悩ませたことでしょう。
そしてさらに、上を目指すのであれば単純現在完了の応用である、現在完了進行形なども正確に理解しなくてはなりません。
そこで今回は、「how long」から始まる現在完了の疑問文について徹底解説をしていきます。
まず最初に、現在完了がそもそもどの様な文法なのか確認していきましょう。現在完了という概念は、日本語にはないためイメージを持つのが難しいですが、大きく分けて以下の3つの意味を持っています。
1:継続(ずっと~している)
2:経験(~したことが過去にある)
3:完了(ちょうど/もう~終了した)
さらに上記の3つはいずれも現在と何かしらのつながりや関係を持っています。
例えば以下の例文を見てみましょう。
1:I have been studying for a hour.(私は1時間勉強を継続しています)
2:I have hard the word.(私は過去にその単語を聞いた経験があります)
3:I have just finished studying. (私は今ちょうど勉強が終了しました)
このように、3つの英文を全て和訳をすると、話している現在の時点を中心に何らかのつながりがあります。
1の場合は現在もなお勉強が続いている、2であれば現在にいたるまでその単語を聞いた経験がある、3はたった今しがた勉強が終わったとなります。
このように、一見すると現在の時間軸と完了形は関係性が無いように見える継続、経験、完了の用法は、全て話し手が話している現在の時点に何かしらのつながりを持っていることがわかります。
ここからが本記事の本題である、how longを用いた疑問文の使い分けです。
大きく分けて単純現在完了形と現在完了進行形に分かれる2つのパターンがあるので、まずはその2つの違いから詳しい解説を行います。
how longから始まる疑問文で、現在完了進行形になる場合は、実際に目に見える行動をしていること、なおかつ自分の意志でやめることができるというのが基本です。
以下の例文を見て下さい。
1:How long have you been studying?
2:How long have you been running?
上記の文は、「どれくらいの期間勉強していますか?/走っていますか?」という疑問文であり、現在完了進行形になっています。
勉強する/走るというのは、どちらもその行動が目に見えている状態であり、やめようと思えば自分の意志でやめることができます。
このように現在完了進行形を使う場合、動詞として使われる単語は、自分の意志でやめることができ、なおかつ概念的ではなく目視で確認できる動詞が来る必要があります。
そのため日常で会話をする時など、実際に会話相手の動きが目に見えているようであれば、基本的にはこの現在完了進行形を使って話をすることになるでしょう。
また実際のテストで迷った際は、一度英文の中に自分を投影してみてみるのも良いでしょう。
実際に自分がその文章の登場人物になりってみて、目の前で行われている行動であるとイメージができれば、現在完了進行形が正しいとすぐに見分けることが出来るはずです。
一方でhow longから始まり単純現在完了形になるケースを解説していきます。
簡単に言うと、how longから始まり、目に見えず自分で止めることができない概念を表す場合、単純現在完了形となります。
例えば、以下のような例文の場合は、単純現在完了形となります。
1:How long have you known each other?
2:How long have you had the car?
上記の文は「どれくらい知っていますか?/持っていますか?」という文ですが、この2つの動詞は目に見えず、なおかつ自分の意識で止めることできない概念的なものとなっています。
特にknowの場合、知っているかどうかは目視できず、なおかつ既に知っている物事を自分の意志で知らなくはできないですよね?
同じくhaveも、この文章では車を持っているという意味合いのため、手放せばその行為をやめられるとも取れますが、実際にその場で車を手放すことは可能でしょうか?
そしてこの場合のhaveは、実際手の上に車を持っているとういう行動ではなく、車を所持しているという概念的要素を含んでいます。
そのため一見すると現在完了進行形になりそうなhadも、概念的要素が強い上記の英文では単純現在完了形となります。
このように、目視できない概念であり自分の意志でやめられないものは、進行形にすることができず、単純現在完了形となります。
先述ではhow longから始まる疑問文で、現在完了進行形か単純現在完了形かの使い分けについて解説しました。
しかし一方で、場合によっては現在完了進行形と単純現在完了形の両方が文法的に正しい場合があります。
1:How long have you been living in this town?
=How long have you lived in this town?
2:How long have you been working?
=How long have you worked?
上記の2つの例文は「過去から現在までどれだけ住んでいますか?/努めていますか?」という疑問文です。
この場合、過去から現在において続いている動作のため現在完了進行形にもなり、なおかつ概念でもあるため単純現在完了形でもあります。
このように、場合によっては使い分けがされず、同じ意味として使用されるシーンがあるので注意して下さい。
実際のテストの場面では、単純現在完了形と単純過去形は非常に紛らわしく、間違えやすいポイントです。
そのため、TOEICなどで高得点を狙うのであれば、上記の2つを使い分けられるようにしなければなりません。
以下の例文は、どちらも同じ意味ですが単純現在完了形、単純過去系のどちらでも表すことが出来る文章です。
1:I haven’t seen Tom since Monday.
=Monday was the last time I saw him.
2:Sue hasn’t called for ages.
=The last time she called was ages ago.
まず、主語に人がきている場合は、話のメインがその人がとった行動となっており、現在まで物事が関連しているため単純現在完了形を用いて表します。
一方で、last timeやMondayなど時間が主語に来ている場合、その過去の一点の時間が話しのメインとなるため、単純過去形となります。
このように、同じ意味を伝える文章でも主語に来るのが人か時間かの違いで、文の構成は大きく変わるので注意が必要です。
ただ現在完了はあくまで経験、継続、終了といった現在につながる動作に基づいて使用される文法です。
そのため、自動しない時間が主語の場合は、基本的に単純過去形が使用されるケースがほとんどです。
日本人にとって現在完了という概念は非常に難しいですが、更に単純現在完了や現在完了進行、過去形との対比などが混ざってくると余計に頭を抱えてしまうでしょう。
たしかに、多くの英語学習者が躓いてしまう代表的な単元として知られている現在完了ですが、この記事で書いたとおり一定の法則を見極めるとそこまで難しいこともありません。
これから英語力を伸ばし、よりネイティブの思考で英語を使いこなしたい人はぜひこの記事を参考にして、現在完了形の更なる応用を理解し使い分られるようになって下さい。
そうするとTOEICのスコアも大きく上がり、会話もスムースに出来るなど、多くのメリットが体感できるはずです。
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