HOME » 英検準1級リスニングのコツ!勉強前にまずは過去問をチェックしよう!
英検準1級のレベルは非常に高く、中でもよりネイティブスピーカーに近い発音で読まれるリスニングは多くの人が躓くポイントです。
極めてレベルの高い英検準1級のリスニングですが、必要なポイントを抑え、効果的な学習方法で対策を行えば十分に合格は可能でしょう。
そこで今回は、英検準1級のリスニングのレベルやポイント、具体的な学習方法を徹底解説していきます。
大まかなレベル感ですが、英検準1級のリスニングのレベルは、他の級と比較して以下のとおりです。
準1級:通常の会話スピードで中学レベルの授業を理解できるレベル
2級:ややゆっくりであれば日常会話がこなせるレベル
準2級:ややかたこと気味の短文で日常が会話が行えるレベル
ご覧の通り、英検準1級からはリスニングのレベルが非常に高くなります。
そのため普段あまり英語を聞くことが少ない人の場合、スピードの速さや専門性の高さに圧倒され、なかなか良いスコアを出すことは難しいでしょう。
またリスニングパートの大問3は、日常生活をフォーカスしたトピックです。
しかし、内容が賃貸の契約や、病気をして病院にかかること、ホテルの予約など、実際に自分が海外でするとなるとハードルが高い内容がメインです。
日常会話に関する大問3であっても、ある程度の専門知識が求められるため、英検準1級のリスニングのレベルが高い要因の1つです。
英検準1級のリスニング形式は、以下のとおりとなっており、全てアナウンスが1回のみの4択問題です。
・会話の内容一致選択 12問
・文の内容一致選択 12問
・Real-Life形式の内容一致選択 5問
会話や文の内容一致の問題は、2級まで合格した方であればある程度馴染みがあるため心配はいらないでしょう。
しかし、最も注意すべきなのがReal-Life形式の内容一致選択です。
これは先述で触れたように日常会話がメインの文章が読まれますが、ただの雑談ではなく実際に生きていく上で必要となることが話されます。
Real-Life形式の問題の大まかなフローは以下のとおりです。
【Real-Life形式の内容選択問題の流れ】
1:問題文に記載されているSituationをとQuestionを読む(10秒間)
2:実際にアナウンスが流れる(1回)
3:アナウンスの答えを1~4の中から選択する
英検において上記のスタイルで出題されるのは準1級からとなるため、Real-Life形式の問題は特化して対策を行うべきでしょう。
具体的な対策方法は、後ほど「英検準1級のリスニングのポイント」で解説するので参考にしてください。
実際に英検準1級のリスニングを突破を目指すのであれば、準1級特有の4つのポイントを攻略する必要があります。
そこでまずは、以下のポイントを参考にしてください。
最初のポイントとして、以下の例文を使って解説を行います。
【英検準1級の大問1】
A:I finally found the ideal spot for my new hair salon. I just signed the lease today.
B:You’re opening another shop? The first one must be doing quite well.
A:Business is great. My new salon will have a special focus, though. We’ll offer haircuts exclusively for children.
B:I didn’t know there was a demand for that.
A:The children’s beauty market is so hot now. I just figure I can’t lose.
B:I’d be wary of trends. They often don’t last long. Anyway, How does one make the haircutting experience different for children?
A:We make the environment fun. The salon chairs will be in the shape of animals. and kids can choose from various scented shampoos.
B:Well, I wish you luck!
出典元:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/pdf/202101/2021-1-1ji-p1kyu-script.pdf
【英検2級の大問1】
A:Jane, do you have plans for Sunday?
B:Well, there’s a big flea market in Bakersville. I’m thinking of going to that, and maybe going to see a play afterward.
A:Oh. I was going to ask if you’d like to go on a fishing trip with me.
B:Hmm. Fishing sounds like fun. Yeah, I’d love to go. I can go to the flea market some other day.
出典元:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/pdf/202101/2021-1-1ji-2kyu-script.pdf
上記の例文から分かる決定的な違いは以下の2つです。
1:文章量が圧倒的に違う
2:同じ日常会話でもトピックの専門性が違う
文章量の違いに関してはいうまでもなく、一目瞭然でしょう。
英検準1級では、圧倒的に多くの文章がアナウンスで読まれます。
そして、2つ目のポイントである専門性ですが、上記では同じ日常会話でも異なるレベルの話題で盛り上がっています。
2級の場合は、週末のプランについてフレアマーケットに行くか、釣りをしに旅行に行くかといった、比較的身近な話題がメインです。
一方の準1級も日常会話ではあるものの、題材が美容室の新店舗進出であり、子供をターゲットにどのようなマーケティングで事業を伸ばしていくかについて話しています。
このレベルになると、普段日本語でもそう話すことはないでしょう。
この通り、準1級のリスニングは文章量が増えたことに加え、専門性が高くなっています。
ある程度リスニング力があるだけではなく、多方面における専門分野への理解も合否を分ける大きな鍵になるでしょう。
2つ目のポイントとして挙げられるのが、スピーキングのスピードが早いことです。
英検2級までであれば、文節の区切りや話題が移り変わるときに、不自然にならない程度の間があるなどある程度リスナーに対して気を使っている側面が見られます。
一方の準1級からは、特に間などがなくセリフのひとつひとつが流れるように読まれていきます。
そのため、どこがキーワードか分からない、一度聞き逃した瞬間についていけなくなるなどの事態に陥ってしまうでしょう。
つまり英検準1級のリスニングの突破を目指すのであれば、日頃から早いスピードの英語に触れておく必要があります。
英検準1級でも特に対策が必用なのが、このReal-Lifeの内容一致選択です。
まずは実際の問題形式を見てください。
Situation:
You want an apartment that is just a short walk from a train station .
You need at least two bedrooms.
A real estate agent tells you the following.
Question:
Which apartment should you look at?
1:The one in Wilson Heights.
2:The one in Downtown Hills.
3:The one in Bronte Towers.
4:The one in Norton Villas.
試験当日はSituationを読む時間として10秒間与えられ、その後アナウンスが流れます。
今回のテーマは希望に合うアパートを探すことですが、ここでまずSituationを見てキーワードを探します。
キーワードはshort walk from a train stationとtwo bedroomsです。
つまり、駅から近い2つのベッドルームという条件に合うアパートはどこかに集中してリスニングをする必要があります。
設問を見ても、全てアパートの名前のため、何を質問されるかは想像がつくでしょう。
この様にReal-Lifeの内容一致選択では最初の10秒間でSituationを読むだけではなく、最低でもQuestion、余裕があれば設問まで先読みし、予測をしながらアナウンスを聞くことで正答率が大きく上がります。
実際に英検準1級のリスニングを対策するためには、以下の理由よりCNNニュースやBBCニュースを原文でリスニングすることがおすすめです。
1:専門性の高い話題に触れることができる
2:ネイティブスピーカーのため速いスピードで読まれ、より本場の英語に慣れることができる
先述で何度も触れましたが、英検準1級のリスニングを突破する秘訣は、専門性の高さと文章量の多さ、スピードへの対応力です。
実際に原文でニュースサイトを聞くことで上記2つのポイントを抑えることができます。
また、慣れてきて余裕が出たら再生速度を1.25倍にするなど工夫をして、よりレベルの高い学習にもチャレンジしてみましょう。
英検準1級のリスニングのレベルは非常に高いです。
しかし、日本語に訳せば話している内容は十分理解できる範囲のため、全く理解ができないレベルではありません。
専門性を高めスピードのあるスピーキングについていければ、十分に合格点を狙うことができます。
これから英検準1級のリスニング対策を考えている人は、この記事を参考にしてポイントを絞った対策をとってみてください。
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