HOME » 英会話学校コンサルタントが語る!よくある英語学習者の悩みとその答え
今の世の中には、様々な英語学習法があります。書店に行っても英語の参考書が溢れるほどあり、また多種多様な英会話スクールがあります。
英会話スクールの学習アドバイザーとして約7年、約500名の生徒様の学習相談を行ってきた経験をもとに、よくある英語学習の悩みとアドバイスをご紹介します。
これはおそらく多くの日本人が感じている悩みです。いざ英語を話すとなったとき、知っているはずの簡単な単語やフレーズすら思うように口から出てこずもどかしさを感じたことはありませんか?
後で振り返ってみて、「どうしてこんな簡単なことすら言えなかったのだろう」と思うこともよくあります。
これは、英語を話すという実践経験が少ないためです。自分が実際に会話の中で言ったことのない表現は使いこなせないのも当然です。
逆にその表現を実際に使えば使うほど自分のものとなっていき、とっさのタイミングですらすら発話できるようになります。
知らない表現を使えるようにするには、まずその表現を覚えるところから始めなければいけませんが、知識としてはすでに知っている表現であればとにかく繰り返し実際に使うことがカギとなります。
一人で会話の練習をするのは難しいので、英会話レッスンを活用することでアウトプットの量を確保するのがおすすめです。
独学で練習するには、いわゆる瞬間英作文が効果的です。日本文を見て、それに対応する英文をとっさに言えるように次々と練習していくやり方です。
訳文と英文があれば単語カードを自作してもできますし、瞬間英作文用の本もあるので活用してみましょう。
ゆっくり喋ってもらえば聞き取れるが、相手にネイティブスピードで話されると何を言っているかなんとなくしか聞き取れない。これもよくある悩みです。
これに対しては「シャドーイング」が効果的です。
シャドーイングとは、流れてくる英語音声をすぐあとから続けて自分も真似して発話していくトレーニング法です。元々は同時通訳者用の練習として始まったのが、今では有効な英語学習法として盛んに取り入れられています。
ここで、なぜシャドーイングが効果的なのか理論的な説明をします。
人間が言葉を聞き取って理解する際には、2つのプロセスを経ることがわかっています。
それは「音声知覚」と「意味理解」です。
音声知覚とは、聞き取った単語がどの単語かを脳内の記憶と照合するプロセスです。例えば日本語で「犬」という単語を聞いたら、それが「犬」という単語だと認識することです。通常は超高速で処理されているのでそのプロセスを自覚することはありません。
そして意味理解とは、そうして聞き取った単語群が全体で文としてどのような意味を伝達しているかを理解すること、つまり何を伝えようとしているのか文章の内容を理解することです。
ここで大事なことは、「音声知覚」と「意味理解」には限られた同じ脳リソースが使われているということです。
音声知覚に60%と意識を使っていると、意味理解には40%しかリソースを割けないのです。
そうすると「なんとなく単語は聞き取れた気がするけど、結局何を言っていたのか分からなかった」という状況が起こります。
私達が普段日本語を聞くときは、この音声知覚は超高速で行われているため文の内容にだけ意識を向ければ済みます。
しかしこれが外国語になると、この音声知覚のプロセスがまだ十分に訓練されていないため、ここに多くのリソースを使ってしまいます。
イメージとしては、「dog」や「apple」であれば「ああ犬とリンゴね」と瞬時に分かるかと思いますが、
「ambiguous words」と言われたときに、「あれambiguousってどういう意味だっけ」と脳内で探している状況です。
つまりこの音声知覚の負担を減らせば減らすほど、意味理解に集中できることになります。そしてシャドーイングを続けることで、音声知覚が自動化されていくことが研究で明らかになっています。
シャドーイングを続けることでだんだん英語をスムーズに聞き取って理解できるようになるわけです。
やり方はシンプルで、英文と音声(できれば日本語訳も)さえあればすぐにでも始められます。やってみて難しければ、まずはさっと英文に目を通してからでも問題ありません。
また、シャドーイング中に意味も理解しようとする必要もありません。まずは、聞き取った英文をそのまま口に出して再現することにフォーカスしましょう。
いきなり長時間やるのは大変なので一日5分〜10分でも毎日続けてみましょう。1ヶ月語には変化を実感できるはずです。
こちらは多くの学習者によくある悩みといえます。英単語が覚えられない、覚えてもすぐに忘れるというものです。
単語の覚え方で意識することは2つです。
・目で見て視覚で覚える
・繰り返し反復する
人間は、聴覚からの情報よりも視覚からの情報のほうがはるかに記憶に定着することがわかっています。
例えば、子供の頃の周囲の人との会話はあまり覚えていなくても、子供の頃目にした景色や風景は今でもはっきりと覚えていませんか?そのため音声で耳で聞くだけで単語を覚えようとするのは、実は科学的にはあまり推奨できません。
目で何回も繰り返し見ること が最も理論的に実証されている方法と言えます。それにはやはり単語帳が効果的です。
単語帳を毎日、繰り返し眺めて覚えていくのです。1日10単語を10日間続けて100単語覚えようとするよりも、1日100単語を10日間続けて100単語覚えようとするほうが有効と言えます。
よく単語学習に関して、「文章を読みながら覚えたほうがいい」や「手で何回もスペルを書いて覚えたほうがいい」などの様々な意見があります。
それぞれメリットもあると思いますが、やはり最終的に単語帳を軸とした学習は絶対に必要だと断言できます。
英語を学習し続け、英会話レッスンで会話の練習も続けていくと簡単な会話は自然なテンポでこなせるようになってきます。そうすると次に出てくる悩みは、もっと複雑な文章を話せるようになりたい!というものです。
つまり、初中級者から中上級へのステップアップですね。
意外かと思われるかもしれませんが、これには英語を多読することが非常に効果的です。
自分のレベルで読みこなせる英文(洋書)をたくさん読むことは、英語上級者に上がる上で必須の学習項目です。
ジャンルとしては、小説をはじめ自己啓発本やビジネス本などがおすすめです。洋書はネイティブが書いたものなので、洋書に書いてある英文は基本的にすべて英語として正しくて自然な英文です。
そして、短い会話のキャッチボール的な英文よりは、比較的長く複雑な英文も多くあります。
そうした英文にたくさん触れているうちに、徐々に自分の中に表現のバリエーションが蓄積されていきます。
そしてどこかのタイミングでいつか目にした英語表現を模倣して自分で表現できるようになっていきます。
よく「ドラマを見る」や「英語ニュースを聴く」といった学習もおすすめされています。そうした学習によるメリットも当然ありますが、やはり先ほど説明したように人間は音声情報よりも視覚情報のほうがより良く認識できます。
やり方のコツですが、頭の中で日本語に訳さないようにできるだけ英語のまま内容を理解しようと意識することが大切です。
あとは返り読みといって文章の途中で視線が前に戻ったりしないようにできるだけ一度で理解しきろうと心がけることも大切です。
私達は学校や予備校の授業で、英文を和訳する際に英文にSやVや矢印などの記号をつけて構造を分析する教育を受けてきました。そうした習慣が身についていると、ついつい無意識で1つの英文を何度も行ったり来たりしながら読んでしまうことがクセになっていることがあります。
そうしたことを自覚して、意識的に矯正していくことが大切です。
それは2番目のリスニング力にもつながってきます。
リスニングでは聞いたままに理解するしかないため、瞬時に理解していかないと処理できないからです。
まずは1日数ページからでも、取り組んでみましょう。継続は力なり。続けることで必ず変化を実感できるはずです。
いかがでしたか?初心者だけでなく、英会話の練習をして少しは話したり聞いたりできるようになってきたけれど、ここからどうすればもっと上達できるのか分からない、という中級者の方にも知っておりてほしい内容をまとめました。
このブログでは他にもさまざまな英語学習に関する記事を更新しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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