英検2級のレベルが高度になる理由として、選択肢が4つに増えることがあげられます。

2級までは選択肢が3つの問題もあったため、ある程度英文を理解できなくても感覚や消去法で正解を導き出すこともできたでしょう。

しかし、2級からは選択肢が4つになるため、より理解力が求められます。

例えば準2級や3級では選択肢が3つのため、問題の理解が追いつかなくとも、最低1つは違う答えを導き出すことができれば直感で解いたとしても正解率は50％と高いです。

しかし2級からは4つの選択肢のため、消去法で1つの選択肢を消せても正答率はたったの33％です。

またこれまでの解説どおり、一回しかアナウンスが読まれないため設問を先読みして逆算することは必須です。

しかし選択肢が4つある2級の場合、問題の間時間で4つ全てに目を通さなければいけないため、時間もそう多くは取れないでしょう。

例えば以下の4つの選択肢を見てください。

1: He got it at a cheap electronics store.

2: He hopes the woman will buy it.

3: It has too much data on it.

4: It does not work anymore.

出典元：https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/pdf/202101/2021-1-1ji-2kyu.pdf

まずキーワードとなるのはelectronics store、buy 、not workあたりです。

この単語から家電量販店で何かを買ったものの、動かないなどの動作不良が予測できます。

しかし、そもそもの文章が長いことや1と2は主語がHeなことに対し、3と4はItであるなど、予測を絞らせない設問となっています。

このように、たった1つ選択肢が増えているように見えますが、実際のところ選択肢が4つの形式は想像以上に難易度が上がります。